GWの練習総括

4/29(祝)
たぶん練習したはず。どんな練習をしたか忘れた


5/1(土)
山の上練習会に初参加。天気も最高路面も最高。


タイヤの状態も体の状態もよく、はじめて8の字で、フロントブレーキを後半まで引きずらず、かつリーンアウトでバイクだけ押し込むのでもなく、前半のフロントブレーキでぐいっとむきをかえて、後半でリアブレーキを必要な分だけ踏み足して無理なくフルロックになる感覚を体感する。リアロックも怖くないし、フロント引きずりすぎで突然ハンドルが切れ込んでバイクがはねおきる恐怖もない。なるほど。ジムカーナを始めてからずっと師匠にいわれてきた8の字の基本がちょっとわかった気がした。


最近基礎練ばかりでタイムアタックは大会以来だったのでコースがちっとも覚えられない。ようやく覚えられたと思ったらゴールで師匠が仁王立ちになっていて毎回だめ出し。この時点で1分33秒台のタイムをコンスタントに出していたのは悪くなかったのだけれど知る由もなく、死ぬ気で走って32秒2が出て、ようやく「いいんじゃない」といわれる。


午前中の練習が終わって計測記録をみにいくと「いいんじゃない」どころのタイムではなかったことを知ってすっかり気が抜け、午後は自分のタイムがまったく更新できなくなる。


生まれたての小鹿のような左回転をなんとかすればもう少しタイムがあがるだろうと必死に回転の練習をして、夕方最後の最後にようやく31秒7がでる。この直後にオーバルで転倒し、その後タイムが全然でなくなり、心の弱さを痛感する。


8の字GP、2本目で29秒台が出て感激。普段路面の悪いところで練習しているの地力があがっているのかな。自己ベストの29秒48かなんかが出せた気がするが、右旋回でことごとくパイロンをひっかけるのと、某B級選手に「左は苦手ですか?」と一発で見破られたグダグダな左旋回が課題。


5/2(日)チーム練習場整備イベント
疲れて寝てしまい午後からちょっと走っただけだったけれど、悪くなかった気がする。8本パイロンで1走目から57秒台が出るようになって感激。でもリアタイヤが終わっていて怖かったのでこの日はすぐにやめてしまった。


5/3(月)
練習する予定はなかったが周りがみんな練習しているのでつい練習しにきてしまう。午後からちょっと走っただけだったけれど絶好調。リアタイヤを練習用の半分くらい使ったやつに変えたら1本目で57.2、2本目で56.8、3本目で自己ベストタイの56.6が出た!ビバレンスポ!あまりにうれしくて何度も「リアタイヤかえるとすごいですね!」と師匠に言いにいって「それ4回目」とうざがられた。


あぶなっかしい走りをしなくても56秒台が安定して出せるようになったのがうれしい。フロントブレーキで旋回一個ごとに止まってしまうような走りだったが、バンクに任せて走るよりもタイムが出ることが体感できた。その場で止まるのではなくてもっと前に向かってブレーキをかけていくような走りをすればもう少しタイム出そうだと思った。自己ベストを大幅に更新し、56.26までいった。


先日の山の上練習会で回転のグダグダさに泣いたのでいろいろなアプローチから回転に入る練習をして、結構いいかんじになってきた。


5/4(火)
さすがにお休み


5/5(水)
暗雲立ち込め始める。体はよく動いているし、思ったような操作ができているのに全然バイクが向きを変えてくれず、オフセットでバイクが寝ている時間が長すぎ、といわれた。


「あの危なっかしいバンク角であの異常な旋回速度の遅さはハンドルをおさえているとしかおもえない」といわれ、心の中で「私が誰かに教える立場なら『あのバンク角があればハンドルをおさえないようにすればもっと速く走れるよ(>_<)!』っていうのに・・・」と思う。北風と太陽。コップの水はまだ半分ある。


短く強いブレーキで一気に寝かしこんで向きを変える練習をしたが、今までと同じ量のブレーキを短時間でかけると、リアがロックしてしまう。フロントとリアの使い分けができず進入から強くリアブレーキを踏んでしまっているみたい。8の字GPでは完全に失速して転んでしまった。


フロントタイヤもリアタイヤも終わっていたが、タイヤのせいにしてしまっていいのか。悩んだ。


唯一明るい点としては、いろいろな人のバイクに乗せてもらい、それなりにどれも乗って楽しく走れたこと。HMSで走っていたときには、いい意味でも悪い意味でもバイクの違いがわからなかったが、ジムカーナを始めてから、自分のバイクとの違いが怖すぎて、ほかの人のバイクに乗ってもすぐに降りてしまっていた。でも今日はおそるおそる乗ってみたら、ほかのVTRも、600以上のバイクもどれもそれなりに楽しくのれた。


ただ、自分のVTRでは自分が曲がろうと思っただけでバイクが向きをかえはじめてくれるけれど、ほかのバイクでは先行動作をきっちりやってハンドルをおさえない、ということが当たり前にできないと曲がらない。ハンドルおさえまくりで先行動作が全然できていない自分がVTRにいかに楽させてもらっているかを痛感した。


5/8(土)
タイヤが前後終わっていたので走る前にフロント、夕方にリアを交換してもらった。ハンドルをおさえて無駄にバンクしている時間が長く、危ないし無駄にタイヤを減らしている、と師匠に厳しく叱責される。


自分でもタイヤの減りの異常な早さにはびっくりしていて、その交換の頻度にあまりにも申し訳ないのでタイヤ交換を教えてもらう。超絶不器用なためひとつひとつの動作がうまくいかないのは予測済みだったが、今まで何百回も目の前でタイヤ交換を見ているのに、流れがさっぱりわからない、何を目的とする動作なのかがわからないことを激しく反省した。


練習仲間はノービスでもみんな自分でタイヤ交換をやるので、女性でもシードになったら自分でやれ、といわれた。チーム練にくる女性ライダーたちはどこでも地図を見て自走でいっちゃうし自分で整備もやっちゃうすごいライダーなので、ペーパーライダーだからと甘えていられない。タイヤ交換ができないことが原因で昇格できないというのは避けたいのでがんばってちょっとずつ覚えていこうと思った。


8本パイロンでついに転倒。昔HMSでよくやっていた、ハンドルをおさえすぎてバンク中に逆操舵状態になりさらにバンクが深くなってグリップを失うパターン。光電管の目の前を通過するときにやらかしたので、光電管に向かって思い切りスライディング。


うわごとのように「光電管は・・・光電管は大丈夫ですか!」といいながら這いおきて、師匠がこっちに向かってくるのに気づくと顔面蒼白になり「光電管!光電管壊してません!」と必死に弁解する姿に周りはちょっと引いていた。


生まれて初めてジムカーナの練習会に出たときにゴールで転んだ上に、おろおろしていたら光電管を蹴っ飛ばしてしまい、トラウマになるほど師匠に怒られたので、以来条件反射でこういう行動をとってしまう。それにしても自分はゴール進入時やゴール付近での転倒が実に多い。


GW最初の山の上練習会で「これが8の字か!」と感激したことが、できなくなっていた。いつまでたってもフルロックにならないのであせってフロントブレーキをひきずりすぎてバイクがはねおきたり、最後に帳尻をあわせるためにリアを踏みすぎてリアロックしたり、バンクでフルロックにするために体を起こしてバイクだけ思い切り押し込んだり。


見かねた師匠が8の字を見てくれたが叱責の嵐だった。
フロントブレーキが怖い。バンクが怖い。進行方向を見るのが怖い。ハンドルから力を抜くのが怖い。我ながらひどい8の字で泣きたくなった。


前回の練習では「思ったような操作ができているのにバイクが向きを変えない」ことに悩んでいたのに、「思ったような操作ができない」まで退行していることに愕然とした。フロントの突き出しを増やしてもらったが、バイクが曲がろうとする意志の強さをより感じるようにはなったが、自分ですっかりそれをおさえてしまって台無しにしてしまった。


GW前半は「次のD杯では昇格狙って走る!」と思っていたのに、もう昇格どころか入賞もあやういという気分になってきた。


リアのディアブロを試してみたら、車高が微妙に変わったことによる違和感はあったがほかにはまったく違和感はなかった。真夏になったらレンスポからディアブロにかえるかも。


5/9(日)
フロントタイヤを新品に交換。昨日教えてもらったことを踏まえてホイールにタイヤを入れる?ことそのものは自分でやったけれど、これだけで一日分くらい怒られる。とはいえ、もうひとりの女性ライダーと一緒にやっていたことと、周りにわらわらと人が集まってきたことで師匠はずいぶん穏やかだった。周りに人がいてよかったと心底思った。


タイヤすごいわ。全然乗れていないのにタイヤが前半でぐいぐい向きをかえてくれる。昨日できないと思ったことがまたできるようになるが、これは基礎の技術レベルがあがったわけではなくタイヤのおかげだということが証明されてしまったので憂鬱。


一発目の8の字GPのゴールでフロントロックして盛大に転倒。「あれほど新品タイヤは気をつけろと(ry」と師匠に怒られることがわかりきっていたので何とか隠し通そうとする。皮むきはちゃんとしたつもりだったのだけれど、センターが足りなかったみたい。シールをはがしたあとに一面に砂と石が貼り付いていたのがおそらく原因だろう。


ちなみに数日後に「実は・・・」とこの転倒を告白すると、8の字GPゴールエリアに白い転倒痕があって、こんなところのゴールで転倒するのは私くらいだろうと師匠には見当がついていたようだった。


前日の帰りの車の中で、8の字や8本パイロンなど定型的な練習メニューが、「手段」ではなく「目的」になっていることを指摘された。補正した結果どこにもっていくのか、その走りの基本というか完成形が私にはできていなくて、まだ毎日違う走り方をしているのだけれど、もう初心者ではないのだから、無理・無駄のない基本的なフォームの完成形をはやく確立させなくてはいけないとおもった。


そんなわけで8本パイロンも数本走って、走り方がいつもとどう違うのか、体のどこが動いていないのを確かめて、そこを修正して自己ベストタイムを軽く出す・・・くらいのつもりじゃないといけないのに、タイヤのおかげでどんどんタイムはあがっていくものの全然体が動かない。タイムがあがっても「これはタイヤのおかげ」と思うので自信もつかない。


無駄にタイヤを減らして、成長がないといわれるのを避けたいので1回走るごとにバイクを降りてタイヤの溝を確認して「あと1回くらい大丈夫、あと1回くらい・・・」とやっていたが、結局56秒4までいったところで、このままこれをやっていても、たとえタイムが出てもそれはタイヤのおかげであって自信は戻らないし、体が動かないまま速度域だけあがってもバイクにしがみついたままで練習の意味がないと思ってやめた。


朝の転倒でブレーキングによるフロントロックが怖くて体が萎縮していたので、長い直線でレッドゾーンまで回してフルブレーキ、の練習を何往復もしてして恐怖を払拭。そのあとは特に左旋回でハンドルをおさえないことに練習のテーマをしぼってひたすら大きな8の字。


体の動きがちょっと変わってきたので8の字GPでタイムをはかってみると、うまく左旋回でハンドルをおさえないでまわれたときには29秒半ばくらいがポーンと出るのに、突っ込みでいかにがんばってもハンドルをおさえてしまうと30秒まで一気に落ちる。回転でも、ハンドルをおさえずに左回転に入れると、いつもよりフルロックに当たるタイミングが体感的に相当早くなり、失速する前に確実に回転に入れる。


この課題に関しては今日は少しだけ成長があった。


一方、だらだらと長くバンクしないで向きをかえるためにはハンドルをおさえないことのほかに、一気に寝かしこんできちんとブレーキを使うことも必要なのだけれど、これも迷走中。フロントブレーキのエア抜きをしてもらってからはこれができるようになったと一瞬思ったのだけれど、最近はすっかりできなくなってしまい、オフセットでパイロンが迫ってきてもどんな操作をすればいいのかわからなくて途方にくれてしまう。


フロントブレーキだけでオフセットを走る練習で、リアブレーキに頼らずに一気に向きを変えるかんじを体に思い出させようとしていたら、曲がりきれずにパイロンを踏んで盛大に転倒。GWは毎日1転倒だったけれど、とうとう最終日に2転倒してしまった・・・


これも誰もみていないコースの端っこだったので師匠に隠し通そうと決意するが、シフトペダルが曲がっていたので師匠にはばれていた。師匠怖い。


こんなわけで、GWは最初の3日間が絶好調だったのに、どんどん調子を落として、「思ったような操作はできているのにバイクが向きを変えない」となり、「思ったような操作ができないから当然バイクが向きを変えない」となり、最後には「パイロンが近づいてきても何をしていいかわからない」となってしまった。


毎日派手に転倒したのにほとんど怪我らしい怪我をしなかったこと、ほかの人のバイクに乗ってもそれなりに走れたこと、は少し地力がついた証拠かもしれない。


チームの人たち、一緒に練習している人たちがどんどん速くなる、ノービスの人もほとんどいないし、C2の人たちもみんなC1にあがってしまう、と焦るけれど、まあ怪我しない程度に気長にがんばろう。


左旋回はハンドルをおさえないこと、これが意識せずにできるようにがんばる。
右旋回は基本ができていることは前提で、一気に最大のバンク角まで寝かせて低速の旋回も確実にフルロックに当てられるようにがんばる。
フロントにきちんと加重をかける感覚を身に着ける。


120%を目指していたときは、VTRなのにクルドカな走りをするな、ブレーキに頼るな、寝かせている時間を長く、パイロンとパイロンの間で切り返す走りを、ブーツ摺って走れるようになれ、つなぎをがんばれ、といわれていたけれど、115%を目指すにはそれができることが大前提で、フロントブレーキをきっちり使い、フロントにきっちり加重をかけて小さく曲がる、もちろんその旋回スピードは120%を目指していたころの大きく回るスピードよりも速い・・・これを目指さなきゃいけない。


はー。
道は遠い。
でもがんばる。


GWのベストタイム
8本パイロンバージョンA 56秒26
8本パイロンバージョンB 58秒24
8の字GP 29秒48くらい
6転倒


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