07/18(日)D杯#3

ジムカーナの公式戦で120%を切ってから、115%切りが目標になり、考察する暇があったら練習! 練習で疲れすぎて平日は考察できず! ペーパーライダーなのにバイクに乗るのに忙しくてブログを更新できないという意味が分からない状態でした。


はてな記法もすっかり忘れてしまった初自車両納車2周年の記念日についについにJAGE認定シードになりました。ジムカーナの門をたたいてから1年10ヶ月、公式戦デビューから1年8ヶ月、本当に本当に本当にうれしいです。



(コース図はJAGEのHPからいただきました)
練習会ではえらくタイムが出る(8の字GPで数本走ると29秒が切れる、8本パイロンでも一本目で56秒前半、55秒台も出た)のに、大会になると、沈み込んだフロントを無理やり戻してまたはねかえってきて・・・をおさえるのが大変で、低速はフルロックがとけてしまい、中速コーナーは無理やりバンクでおさえつけてリスキーな走りになっている。結果リスキーなわりにタイムが出ない。


・・・というのが大会の課題でした。W650のフロントスプリングを入れてもらって、油面も下げてもらって、とてもコントロールしやすくなったのはいいのですが、ここのところ大会の日はものすごい暑さで、フォークオイルがやわらかくなってしまって、フロントが練習の時以上に簡単に沈み込んでしまうことと、大会の速度域が練習のそれとは全然違う、ということが原因です。


そんなわけで、フロントを少し固めにしてもらうことにしました。大会の速度域にあわせるので練習でのタイムは予想通りでなくなりましたが、どうしてもどうしても昇格したかったので、練習でタイムが出ても仕方ないとすっぱり諦められ、また今後、逆に練習でもタイムが出るようになれば大会ではもっとタイムが出るはず、と考えるようになりました。


空気圧については、ずっとフロントは温感で2.05、リアは1.95でやっていたのですが、同じチームのVTRの先輩がめっちゃ空気圧を下げたら回転が安定するようになった、というので、大会前日にフロントとリアを少しずつ下げて調整してみました。(フロントはUnbeaten-01RS、リアはレンスポルトです)


フロントは1.85から1.88くらいがいいみたい。リアは1.75まで下げたら逆にパワーが食われて加速が悪くなった気がしたので、1.8でいくことにしました。


唯一悔やまれるのは、空気圧を下げてかなり回転が安定したので、交換寸前の減ったタイヤで頑張りすぎてしまい、1ヶ月ぶりくらいに回転で転倒したことです。サンメドウズ練習会でプライムの4本パイロンの走り方を教えていただいてから、無難な回転ではなくて速い回転を目指す感覚をようやく思い出したにもかかわらず、このせいで大会当日は守りに入ってしまい全く思うような回転ができませんでした。


さて、空気圧について追記すると、大会当日は、先生がエアゲージを持ってウォームアップエリアに常駐してくださったので、今までになく細かく空気圧を調整することができました。大会当日は暑すぎて、走るとすぐに空気圧があがるけれど、逆に暑すぎてほとんどウォームアップができないため、にらんだほど空気圧があがらない・・・という状態だったので、一度は自走テントに行って空気入れを貸してもらって空気圧をあげる、という予想外の展開になりました。


出走前の8の字では、バイクが寝ていないのに無理やりブレーキでロックに入れるためガツンとフルロックにはいってバイクが起き上がってしまうという、いつもながらの「大会の8の字」になりましたが、配置されたパイロンを無視してガッツ8の字と4本パイロンの練習をしていると、落ち着いて息を吐きながら操作する感覚が少しつかめました。


で、第一ヒート。


前日に限っていつもバターになるまでやっている8の字GPを全然やらなかったのですが、さすがに5周もしているといつもの8の字の感覚がよみがえってきて、落ち着いて走れるようになりました。


失敗したのはウォームアップエリアに隣接するところの折り返しが思った以上にタイトで、フルロックにするのかスピードを落とさずに大きく旋回するのかをその場で決めかねて中途半端になってしまったこと。


市街地から定常円にかけて、いつもはもっとバンクしながらスピードを落とさずにはしれるのに、前日の転倒が尾を引いて全然バイクを寝かせられなかったこと。このへんで、BGMのランナーが聞こえてきたのであまり集中していなかったかもしれません。開けろー開けろーオレーたーちー遅い〜寝てないあけてーなーいー


連続4回転を全てミスったこと。


後半の大きい8の字はもっとスピードを落とさずに、前半の8の字とはちがう走り方をしようと思っていたのに、慎重になりすぎて結局速度を落としてしまったこと。


8の字からの折り返しのコーナリングで、トラ棒にそってインに入りすぎてしまい、直スラの最初の青パイロンで失速&パイロ接触ペナルティをもらってしまったこと。


ただ、最後の2回転はペナを取り戻そうと積極的に突っ込めたのでいい回転ができました。


タイムは2分20秒ちょっとで、20秒を切るつもりで臨んでいたのでがっかり。


このタイムは、生タイムではノービス全体での1位タイムで、1ペナがなければぎりぎり昇格タイムだったのですが、1ペナをもらったことでトップタイムの更新がなくても昇格はなく、タイムアップが必須となりました。


まあトップタイムは午後にはまた伸びるだろうし、自分がタイムを縮められるとしたら
(1)スタート直後の右旋回
(2)スタート直後の8の字1本目
(3)ウォームアップエリアに隣接する折り返し
(4)4回転
(5)後半の8の字
(6)後半の8の字のあとの折り返し、ペナをもらったところ
で、4回転はあまり挑戦しても、秒単位でのタイムアップはないだろうし、足ついて1秒ペナをもらったらもうとりかえせないと思ったので、他のところをなんとかしようとおもいました。正直もう今日の昇格は無理だと思っていましたが、ハカイダーさんが
「キメにいくところでまた息がとまってる。大事なところで息を吐くのを忘れないようにすれば今日はあがれるんじゃねーか」
といってくれました。


J杯、事務茶屋、サンメドウズ練習会、とハカイダーさんの言うことを信じてチャレンジすると劇的にタイムアップし、おろそかにすると沈む・・・ということが続いていたので、今日も信じて頑張ってみようと思い直しました。


第二ヒート。


(1)スタート直後の右旋回
(2)スタート直後の8の字1本目
は第一ヒートよりもうまくいきましたが、これで舞い上がってしまって、向かうパイロンを見失ってしまいました。直線が長かったので持ち直しましたがこれで±ゼロです。


(3)ウォームアップエリアに隣接する折り返し
は、入りを大きく振ってスピードを落とさない走り方を選択したため、第一ヒートよりもよかったとは思いますが、結局速度を落として中途半端になってしまいました。


(4)4回転はまあできる範囲で安全に頑張ろうと思っていたら、その通りの走りになりました。まあペナもらわなくてよかったです。


(5)後半の8の字
これも、2本ばかり向かうパイロンを見失ってしまいました。
また、速度を落とさないようにとあれほど誓ったのに、ブレーキングは遅くなったものの結局そのまえにアクセルを閉じるのが早いので空走距離が長くなってしまって速度を落としてしまいました。


(6)後半の8の字のあとの折り返し、ペナをもらったところ
これは完璧にトレースしたとおりのラインを通れました。
HMSで叩き込まれた「仮想パイロン」をつくって、思ったとおりに手前で旋回を終えて、第一ヒートで接触した青パイロンは余裕を持って加速しながらパスできたのですが、あとで動画を見たところ、回転数を落としすぎでした。


あそこまで落とすなら、仮想パイロンは不要で、インベタにつけてもよかった。逆に仮想パイロンを使ったラインを通るならもっと速度を乗せたままいけた。VTRの非力さを考慮に入れずに「うまく走った」気分になっていて失敗しました。


走りながら「完璧だ!」と思ってテンションがあがって最後までいけたので結果オーライでしたが、策におぼれたとおもいました。所詮技術のないノービスなのですからもっと猪的に突っ込まなくてはいけないのです。


ゴールタイムは読み上げで19秒9いくつ。昇格ラインは超えましたが、トップが2分ジャストでも昇格できるように18秒はきりたいと思っていたので、がっかりです。昇格はこの時点で諦めました。


しかし意外に上のほうのクラスのタイムが伸びないので、にわかに「もしかしたら・・・?」と思い始め、緊張で吐きそうになってきました。先日C1にあがった練習仲間の一人が、昇格がかかっているときは、A級ひとりひとり出走するときに、シグナルがなるたびに吐きそうになるとおっしゃっていましたが、その気持ちが痛いほどにわかりました。


暫定2位のY選手が転倒されたときには目が飛び出るかとおもい、暫定1位のT選手がMCされたときには目を疑って自分の頭も疑いました。D杯第一戦では昇格する気満々でカッパまで着込んで表彰式に臨んだのに、まったく覚えのなかったペナで昇格を逃したので(まあ当時は優勝昇格したいとか僭越なことをおもっていたので逆に喜んだのですが。あれはバカでした。)周りにおめでとう、といくら言われても絶対にタイムを読み上げられるまで信じない、と本気で信じず、頑なに首を振り続けました。


最近のカルチャーで、昇格発表までタイムは読み上げてもらえないと思っていたのですが、NLの表彰の際にタイムを読んでもらえたのでその瞬間に力が抜けました。


D杯第一戦で思いがけずゆとり昇格してしまいそうになったときには、一度も優勝しないまま昇格なんて、とか、今の技術と速度じゃシードの中でウォームアップなんかできないから昇格したら困る、とか本当に今思えば当時の自分の胸倉をつかんで「甘ったれたこといってんじゃありません!」とひっぱたいてやりたいくらいの気持ちでした。


その後練習会でも徐々に昇格タイムが出るようになり、8の字や8本パイロンでもC2の皆さんの1秒落ちくらいのタイムが出るようになり、でも大会ではタイムが出ず・・・というのが続いて、本当に焦りはじめて、もうどんな手段を使ってでもいいから昇格したいと思い始めて鬼気迫る練習をするようになりました。


自分の周りの昇格していった諸先輩方も、昇格するときはみんな鬼気迫って自分を異常に追い込んでいましたが、ほんのちょっとだけそれに近づいていたような気がします。


そんな経験もひっくるめて、競技だから味わえる緊張感と焦燥感と喜びのような気がします。


新車で納車してから5000キロ、1速で走り続けて、決して裏切らずにライダーにジムカーナって楽しい!といつもいつも思わせてくれる私のVTR に感謝!


自車両での練習の機会を与えてくださる
ジムカーナ界のすべての皆様に感謝。


ペーパーライダーでも楽しくバイクに乗れると教えてくれたHMSのイントラさんに感謝。


大事な友人をバイクで失ったり、人生初めての大怪我をしたり、何度もバイクに乗れなくなりそうになったときにいつも明るく励ましてくれた某チームSの皆様に感謝。


いつも一緒に練習してくれて、「いつか追いついて追い抜いてやる!」と思わせてくれる同じチームの皆様・練習仲間の皆様に感謝。


そしてなによりも、
400が怖いならVTRに乗れば、と薦めてくれて
ペーパーライダーの私をいつも送迎してくれて
マシンをすべてセットしてくれて
恐ろしくも的確な指導でここまで育ててくれた
チームリーダー&師匠に感謝!


客観的に見れば、最初の第一歩を踏み出したにすぎず
こんなアカデミー賞受賞スピーチみたいに大げさな謝辞を述べるのは
かっこ悪いかもしれないけれど
NLにとってはC2の壁は本当に本当に高くて
シードになれる日なんか来るのかと思っていたので
今は感無量です。


さて、今後は守りに入って無難な走りをする必要はないというか死に物狂いで走らないと、今までと同じ走りをしても
「ノービスなのによく頑張ってるね」
から
「それでもシードなの?」
になってしまうので、
・攻める回転を身につける
・低速でタイムロスしない、シードらしいちゃんとした技術を身につける
・空走距離をなくして旋回速度をあげる
・もっともっと体を進行方向に向けるフォームをつくる(基本すぎる・・・)
を目標に、まだまだ上を目指してやっていきたいとおもいます。


シードの女性選手皆がそうであるように、走る姿をみて「あんなふうにかっこよく走りたい!」と思った女性がジムカーナの門をたたいてくれるような、いつかはそんなかっこいい走りができるように、これからもがんばります!


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