07/25(日)AB練@アクセル

たぶん1年ぶりくらいにAB練に参加しました。
ここのところ、D練やJAGE練などのオフィシャル練習会にはたまに顔を出すものの、ほとんどはチーム練、自主練ばかりでした。


チーム練や自主練のよいところは
・和気藹藹、緊張感皆無で練習できる
・スケジュールに縛られず、走りたい時に走って休みたい時に休める
・思う存分基礎練ができる。


対して、こういう色んなチームの人が集まる練習会のよいところは
・よい意味で緊張感を持って練習できる
・こころゆくまで基礎練してからタイムアタック・・・というのが難しいため、大会に近い条件でタイムアタックができる
・上位選手のタイムアタックを間近で見られて、どこを修正していっているのか見ることができる
・自分の1本目、2本目のタイムが全体でどのへんなのか、走りこんだ時のタイムが全体でどのへんなのか、が分かる


だとおもいます。120%きるまでは、チーム練で思い切り基礎練ができる環境のおかげで伸びてこられましたが、ここからはこういう環境での練習にも積極的に参加しないと大会でタイムは出せないとおもいました。


それにしても久しぶりに走るアクセルは本当に路面が悪くて、まるで雨の日のように恐怖で体が固まってしまいました。大会と同じように、走りこまずにバイクが全然寝ない状態でタイムアタックに臨んだため、低速フルロックが全く決まらず、焦って他の場所で取り返そうとして路面の悪い場所でフルバンクがば開けし、4本目の走行でいきなり転倒・・・。


大体チーム練で転倒すると、心が折れてしまって、体が逃げた状態で走りこんでもヘンなクセがつくだけ・・・とか自分に言い訳して早々に練習を切り上げてしまうのですが、こういう練習会だと周りが走りこんでどんどんタイムをあげていくので、いつしか転倒したことも忘れてまた必死にタイムアタックをしている自分がいます。こういうところも「外の練習会」のいいところですね。


今回は、転倒した後も頑張ってタイムを詰められたのが自分としては褒められるところです。また、以前のAB練ではマーシャルをやっている間に上位選手のラインを見ても、「へー」と思うものの自分の技術では全くトレースできなかったのですが、今回は、トレースまではいかないものの少なくとも真似してラインや走り方を変えることは何箇所かでできたので、そこにも自分の成長を感じました。


8の字GPにもチャレンジしたのですが、最初は大会の出走前8の字と全く同じような状態で全然タイムが出ませんでした。しかし、ウォームアップやタイムアタックを走りこんでバイクが寝るようになってからチャレンジすると、セッティング等何も変えていないのに、いいタイムが出るようになってきて、結局29秒0台まで出すことができました。自分のベストタイムは28秒8台ですし、アクセルで8の字GPをやるのは初めてなので、この路面でこのタイムがでるなら上々です。


このことから分かるのは、結局大会前の8の字で8の字や回転が決まらないのは何のことはない、バイクが寝ていないからだ ってことです。気温の変化によるキャブやらサスやらタイヤの空気圧やら、そんなもののせいではなくて単に乗り手がチキンなだけなんですね。今までずっと師匠にはそういわれてきましたが、納得できました。


上にも書いたように、チーム練の環境ではついついちゃんと走りこんで「いい8の字」ができるようになってから8の字GPのアタックをするので、(だって落ち込みたくないですから)なかなか大会と同じ状況にはならないのですがとてもよい経験になりました。


8の字はそんなかんじでしたが、タイムアタックはどうしても路面を怖がってしまって、特にスピードを乗せたまま旋回するオーバルや大きい8の字のようなところで以前のような走りができませんでした。以前は、もっと思い切りよくバンクさせて、フロントタイヤはグリップするものと信じて突っ込めたのですが、(セルフステアを妨げていて無理やりバンクで旋回させていた、というのもありますが)今はスピードを落としきってからおそるおそる旋回に入っている気がします。自分は低速でタイムを詰める技術がまだないのだから、こういうところでVTRらしく「スピードを落とさない走り」ができないとダメなのです。


あとは、狭いオフセット。狭くても、横の距離が長ければ余裕なのですが、前後の間隔はそんなに狭くないけれどサイドの間隔が狭いオフセットは苦手です。寝かしこみが遅いので、もうアクセルを開けなきゃいけないというところでようやくフルロックになってしまい、アクセルを開けるとバイクの挙動が乱れます。かといってフルロックにならないように無理やりハンドルをおさえるとバイクがふらふらして、旋回も遅くなってしまうし。VTRのハンドル切れ角と、軽い車体のおかげで切り返しがラク、ということに頼ってこういうところは切り抜けてきましたが、寝かしこみの遅さが露呈しました。寝かしこみが遅いからガッツ8の字やゲート通過などの低速セクションでもマージンをいっぱいとったラインを走らなきゃいけないんですよね。寝かしこみを速くするにはどういう練習をすればいいのかなぁ。


また、気づいたことですが、猛暑の中1分半くらいのコースで、最後のほうはへとへとになって力が入らない状態で連続回転、不思議とこの最後の力が入らなくなったところでの連続回転のほうがうまくいくんですよね。もちろん気持ちが逃げているとダメなのですが、気持ちは「絶対0.01秒でもはやくゴールに帰ってやる!」で、体の力は抜けていると回転が決まる。この状態をいつでも出せるようにしたいです。


練習の最後、周りのシード選手と比べると走りこんだあとのタイムの差は歴然としていました。先週までなら「ノービスなのにすごく頑張ってるね!」だったとおもいますが、今日からは「シードの底辺」なのです。シードにはなったけれど、走りこんでタイムを詰められる技術の引き出しがない。


まだまだ「シード選手」らしい走りはできないけれど、フォームもリーンアウトで無理やり寝かせていて、低速はヘボいしアクセルとじるの早いし、でもこの状態でシードになったのだからきっと伸びしろはいっぱいあるはずだ!!!


さて、この日の練習会のレポートが、主宰者の方のページにあるのですが、その中で

たった2回のタイムアタックの結果で雌雄を決するジムカーナ大会の醍醐味をぜひ味わってみて下さい。
また、大会に参戦すると、自分に足りないものが嫌というほど分かるので、練習にも身が入り上達も早くなります。こっそり練習を重ねて、上手になってから大会に出ようなんて思っていると、いつまでたっても上達せず、その内にモチベーションが下がり、ジムカーナの楽しさを知らない寂しい人生になってしまうことでしょう。

7月25日練習会レポート: Riding High

という文章があり、「うんうん」と思わずディスプレイの前でうなずいてしまいました。


自分がジムカーナを始めたのは、ただ自車両に乗る場所がほしかったから、対向車も追い越しもない、もっとも安全で怖くないと思われるクローズドでの走行ができて、バイク反対の家族との折り合いがつけられるのがジムカーナだったからで、それも大会に出るつもりなんて毛頭ありませんでした。練習を始めて2ヶ月で、わけもわからず放り込まれて出場した大会デビュー戦は140%以上で、その後もタイム比がへぼい以上にウォームアップのトレイン走行が怖かったりして大会に出るのはいやだったけれど、何戦か出場するうちに大会に出るのが楽しくなってしまって魅了されて、今は冠婚葬祭以外全ての休日をジムカーナの練習に費やしていて、仕事中もジムカーナのことばかり考えています。


どんなチキンハートの持ち主でも、「速く走る」ことを目指して練習できるジムカーナは本当に楽しいです。私のフォームは現在、自分を育ててくれたHMSのイントラさんにはとても顔向けできないようなきったないものですが、たいていの女性選手は「美しくて速い」ライディングを両立させていますので、ジムカーナやったからフォームが汚くなるわけでは決してないです。


今はすごく遅いし、速く走る人の中で走るのは怖いけれど、でも速く走ってみたい、速く走る練習をしてみたい、という人がいればぜひぜひジムカーナの練習会に、大会に、飛び込んでみていただきたいです。


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