10/10(日)D杯Japan@キョウセイ

前日のJAGE練では、借り物かと思うほどセッティングの変わってしまったバイクとウェット路面、そして2度の転倒により、恐怖に体が固まって何もできず。翌日。うれしいことに完全ドライ。


(コース図はJAGEのHPより。ありがとうございました)
しかしコースレイアウトは、どう考えてもシフトチェンジ必須の超高速コース。まあしかし想定の範囲内ではあります。考えてみたらHMSの慣熟走行で何回かシフトアップしたことがあるような気がするから、正確には未体験ってこたぁない!


前日のウェット路面のコーススラロームでは、見た感じ125%くらいのノービスの人の後ろにも全然ついていけずに後ろに渋滞を作ってしまっていたので、正直125%もきついかなと思っていたのですが、ドライなら120%を狙おう、と悲壮な決意。


ドライ路面に喜んだものの、考えてみればドライ路面でもこのセッティングのマシンで走るのは初めてなのです。ウォームアップコースは桶川やトミンのような縁石コースではなくてパイロンで作られたコースなので、ちょっと前までの私なら水を得た魚のように走っていたはず。しかし今の私は定常円も怖い、オフセットも曲がれない、シードクラスでウォームアップするのが申し訳ようなスピード。


「バンクが怖い」と師匠に訴えて一周ごとにフロントサスをちょっとずついじってもらうものの、8の字エリアにいってみたら当然昨日8の字回転をやっていたときのセッティングとは全然違っているわけで、全然ロックに当たりません。


まあここまで乗りなれていないなら、走れば走るほどうまくなるだろう。つまりウォームアップよりも本番コースを走るときのほうがちょっとうまくなっているはず。とよくわからないポジティブ思考に切り替えて本コースへ。


予想通りいたるところで吹け切り、バックストレートではエンジンが壊れても困るのでやむなく2速に入れるものの、シフトダウンにびびりまくり、師匠にあとから「止まってどうする!」と叱咤されるほどに減速してからそっと1速に入れて、「ごめんくださ〜い」的にエスカルゴへ。


このあたりの速度域はタンデムでしか経験したことがないので、目がパイロンを追うことができず、2個目のエスカルゴへの入口を見失って華麗にコースアウト。とはいえ、もしかしたらパイロンもいっぱいあるしマーシャルも見ていないかもしれない、と思ってしれっとミニパイロンの間からコースに戻って走ってみましたが、やはりタイムは9.99.99。世の中そう甘くはありません。読み上げタイムでは2分14秒いくつ・・・だったのでたぶん120%ちょっと。


H2は、ウォームアップの途中で、バイクが倒れるのを待っているのではなくて、バイクを一気に倒して不安定なバンク角のところを一気にとおりすぎれば怖くないということに気づき、ようやく旋回中にブーツのスライダーが地面に当たるようになりました。安定して向きが変わるとアクセルもあけられる、そこではじめて師匠の「二次旋回を使え!アクセルを開ければ安定して怖くない」というアドバイスがいかせるように。


それにしても、こんなに一気に深いところまで倒しこまなきゃ安定しないんじゃ、そりゃウェット路面で初めて走ってうまく走れないわけだよ、と納得。リアサスを変える前は、バンク角限界で走っていて常にスライダーが地面に当たっていたので、その角度を体が覚えてしまっていて、その角度でとめてしまっていたみたい。でもそれって、バンク途中の一番不安定な角度なので、めちゃめちゃ怖かったと。


とりあえず早い倒しこみだけを考えようとH2に臨み、すべての旋回で「早い倒しこみ!そして開ける!!!」とヘルメットの中で叫びながら走ったところ、前半の比較的細かいところは、H1より格段に怖くなく走ることができました。オフセットと2個目のエスカルゴの中心ではだいぶオーバーランして、旋回方向をとっさに予定と逆にしなくてはならずタイムロスし、ブレーキングでは完全にバイクが立ってしまって270度や回転は酷いものでしたが、とりあえず H1よりずっといいい走りだった。


終わってみれば116.22%。クラスタイムも出ていないのに上出来というのは目標が低すぎるかもしれませんが、正直、「乗り換えた」ばかりのマシンでぶっつけ本番で大会に挑んだと思えば、しかもあの高速コースで、上出来以上です。


いつもは、練習ではうまくできることが大会で全然できなかった・・・としょんぼりしているのですが、練習で何もできていないのでしょんぼりする要素もなく、むしろウォームアップより本コース走行のほうがずっとよかった!と昨日の夜とはうってかわってゴキゲンで、師匠や練習仲間の好成績を喜ぶことができました。


さて、自分ですが。周囲に絶賛される(とくに同チームのC1の先輩は私のVTRのシートを引っ剥がして自分のマシンにつけて本コースアタックしてました)マシンで自分が全然うまく走れないのは悔しいしふがいないですが、少なくとも、速く走れる可能性のあるマシンだということはわかる!


もっと深くバンクできる、もっと強くブレーキをかけられる、もっとアクセルを早くあけられる、以前のマシンに比べてそれを可能にするマシンだってことは感じるのです。何かのはずみでそういう操作ができたときには、びっくりするくらい深く鋭く曲がって早く立ち上がるから。


ただ、いくらマシンが優秀でも、ブレーキをかけるのもアクセルを開けるのも「人」なので、乗り手が怖がってそれができないうちは曲がらないし進まない!


今のマシンに乗ってみて、バイクを起こさずにバイクを寝かせながら強いブレーキをかけて旋回に入っていくとか、バイクの向きが変わりきる前にアクセルを開けていくとか、最大のバンク角に一気にもっていくとか、そういう基本動作ができていないということを痛感しました。


(逆にそれができていなくてもシードまで押し上げてくれるVTRはすごいマシン)


しばらくはクラスタイムが出ないかもしれないけれど、基本に立ち返ってホームコースで走りこんで、一つ一つの基本動作を考えずに(口に出さずにw)できるようになって、そしたらこのマシンでもっと速く走れる気がする!


師匠にも「マシンと友達になればもっと早くなれるからがんばれ!」といわれたし、がんばる!早く練習したいー!


リザルトは
2'09.223 116.22% C2クラス24/45 総合117/192


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