07/17(日)D杯#2@桶川

ライダーズMtgを終えてトランポに戻ってきたら温度計が計測不能になっていた、そんな酷暑の中行われたD杯第2戦。


走りはまったく不本意でしたが、リザルトはまあまあ。


113.27%
C2クラス11/40
総合84/167
「C2の上半分」に久しぶりに入ることができました。


また、シード昇格後、公式戦で3回目のクラスタイム。
昇格後クラスタイムを出すのに本当に苦労しましたが、ここ1ヶ月くらいで練習会のタイムアタックでも112〜3%が出るようになり、大会でも「出来ることをやりきった」という走りでなくてもクラスタイムが出るようになってきました。ようやく昇格後よりも少し成長できたのかもしれません。


今回の大会で自分のよかった点は1つだけ。
出走前のウォームアップと出走前の8の字、練習のようにうまくいかなくて「ああ今日の私もダメだ」と思ってしまうのが常なのですが、H1はダメなまま出走してしまったものの、H2では「ダメならなんでダメなのか。付け焼刃でどうすればいいときの状態に近づけられるのか」と考えて調整して、対症療法ではありますがそこそこいい感じにまでもってこられたこと。


バイクが寝ていなくて無理やりブレーキでフルロックに当てようとして失速しており、リアブレーキを小刻みに解放して倒れるのを防いでいるので失速するし後半起き上がるし旋回も遅いし・・・だったので、自然に寝かせるのを諦めて腰から下でマシンをねじふせてとにかく車体だけでもバンクさせるようにしたのですが。1個目の8の字と3個目の8の字では確実にマシンの挙動が変わったので、少し自信を取り戻して出走することができました。


出走前8の字を「残っていたわずかな自信を粉砕するため」ではなくて本来の調整目的に使えたのは大会に出るようになってから初めてです。今回のコースレイアウトではスタート直後のセクションをえんえん走り続けるためか流れが悪く、出走前8の字の時間が普段のD杯より長いかんじがしました。そのおかげかもしれません。


あと強いていえば、左旋回の苦手を克服するきっかけをつかんでから初めて桶川を走ったのですが、どうやって走っていいかさっぱりわからず恐怖でしかなかったウォームアップの最終左コーナーが、少しだけ自然に曲がれるようになっていました。やっぱり基本は大事ですね。


H1は、ウォームアップで「こんなに気温が高いのに全然タイヤがグリップしない」ことに衝撃を受けます。タイヤが自分の意志に反して外に逃げていくのが怖い。


2週間前の事務茶屋でめちゃめちゃ乗れている気がしていたのに立ち上がりのラインはまったく制御不能だったことを思うと、今回のタイヤの状態ではどうなるかわからないとひよってまったくバイクを寝かせられず、かつ曲がりきったことを確認してからアクセルを開ける腰の引けた走り。


スタート直後の「扇風機セクション」では前日の練習会で面白いようにきまった270度がまったく決まらず、常にフロントタイヤがぐらぐらした状態で、アクセルをあけようと思った瞬間にフルロックに入ってコントロールを失い扇風機の中心に激突しそうになったりさんざんです。


市街地コースの島周りも、「アクセル開けっ放しでまっすぐ進もうとするのを膝でおさえこむ」のが速く走れるときのイメージなのですが、「失速してその場で内側に倒れようとするのをリアブレーキを解放してなんとか前に進ませる」という悪いときのイメージそのもの。


ギャラリー前を通過したあとの後半セクションはコースウォークも1回しかできなかったので、走行順路としてのイメージは頭の中にあっても、どういうラインをとるかはまったくイメージできず、「思いがけず狭い切り返しがあっても無難に通れるように」と大きなマージンをとりつつ必死に目で次のパイロンを探しながらの走行となりました


ゴール前の2回転は、相対的に得意な右回転の2連続という、今後はもうないだろうと思うほどおいしいレイアウトだったのに後半でバイクが起きてきてあくびが出るほど遅い。


タイムは22秒台で、お話にならず落胆してテントに戻ると師匠に「ミスコース!」といわれ、どうミスコースなのかなかなか教えてもらえず半切れしていましたが、扇風機の中心を一周多く回っていたようで、なんだ、直せばタイムが縮まるコースミスか、と一安心。


私の左旋回バンク角やハンドルロックなどの点で車体が安定するのが右旋回に比べてかなり遅く、そこから体感的に数え始めるせいか「俺の回転を見ろ!」を無自覚にやってしまうのはいつも左なのですが、今回は完全にコースの記憶違いでした。


「VTRに有利なコース」と他人にいわれてようやく、そうなのか、それなのにふがいないな、と思うくらいで、H1H2とおして今回はまったくコースを生かせませんでした。


H2はさすがに体力的にかなりきつい中でのスタートでしたが前述のようにウォームアップと8の字で「悪いなら悪いなりに」対症療法で安心できる状態に持ってこられたので、もっと積極的に走ろう、とスタート。


スタート直後のオーバル後の切り返しでいきなりオーバーランして動揺し、扇風機セクションの最初の2個で「アウトから入る」と誓ったラインを忘れますが、フロントタイヤのぐらぐらがなくなったので「私の対症療法は間違ってない!」と思って途中から落ち着きを取り戻しました。


あとの走行は、褒めようと思うなら「落ち着いて走れた」ということでしょうか。H1に比べて無駄に大きくマージンをとる必要がなくなったのでその分無駄のすくないラインを通ることもできたとおもいます。


ただ、落ち着いているもののアクセルの開けは遅く、閉じるのは早く、セクションごとに独立してしまってツナギの積極性が皆無の無難な走りでした。低速セクションでも「腰から下を投げ出すようにしてタイヤが自分の体より先行して弧を描く」イメージがまったく持てず、体でタイヤを引きずって前に持っていく、破綻しないかわりに遅い旋回になってしまいました。


目標の15秒には遠く届かない17秒01の読み上げ。


VTR勢の成績は軒並みすばらしく、特にB級のE選手はついに、ドライでB級タイムを出しポイントランキングに入るというすばらしい快挙を成し遂げられたというのに自分は平凡なクラスタイム、しかも、「やりきった」感のある2週間前の事務茶屋と違って、自分でも自覚する無難な走りだった(無難な上に低速は難あり)という不本意な走りとなりました。


立ち上がりのラインをコントロールするために、「寝かせていればいつか曲がるだろう」ではなくて進入をコントロールする、という考えを持ち出したのはいいのですが、緻密なブレーキング操作をするのではなく、単にアクセルオフが早くなっていて心の準備時間が長くなっているだけというのが現状の課題です。


無謀な突っ込みをしなくなったことによって低速旋回の成功率が上がり、練習会で走り込みさえすればそこそこいいタイムが出るようになったので、自分は「丁寧に走っている」とご満悦だったのですが、師匠に「単にアクセルオフが早くなっているだけ。雑な走りと積極的な突っ込みは違う」と指摘されて気づきました。


アクセルオフが相対的に遅いときはどういう走りをしているかというと、無謀な突っ込みをして強く短いブレーキをかけようとすると当然車体はおきてくるわけで、しかも結構頑張ってアクセルを開けちゃっているので体もガチガチで、教習所の急制動みたいなブレーキングになり、ブレーキが終わってからいったんおきてきた車体をまた倒し込む動作があって旋回が遅れるか、もしくはブレーキよりだいぶ前に寝かせておいて、「寝かせていればいつかは曲がるだろう」的な旋回になるか(自分ですごく乗れている実感があるときは大体後者が多い)どちらかです。


アクセルオフとブレーキングの間の「何もしていない時間」をなくし、強く短いブレーキをかけながらもしっかりマシンを倒し込むという操作をして、狙ったところから立ち上がっていけないと上にはいけない。低速の進入スピードも狙って作れなきゃいけない。


何をやってもうまくいかない低迷期に比べて課題が見えてきているので、やる気はあります。次の目標は112%!


また、この大会ではNLが熱かった!自分が珍しく「落ち着いて走れた」のは普段一緒に練習しているNL3人娘の頑張りや今回NL1位になった、中部から一人で遠征してくるガッツの持ち主、VTRの後輩Kちゃんのすごい走りを見て、「調子よくないけど頑張らなきゃ恥ずかしい!」と思えたからのような気がします。


次の大会は悔いを残さず全力を出しきって、結果も出したいな。練習頑張ろう。



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