プチスキー気分

立ち姿勢&トップギアでの直スラをやりました。入口はいってきて左側にずーっと並んでるやつ。5mかな?


1ヶ月前くらいに初級ではじめて立ち姿勢の直スラ&オフセットをやったときには、全然曲がらなくて同じ所に並んだ直スラを1本抜かしでしか通れなかったのですが、今日はスキーの小回りを思い出して(踏む足が逆なのですが)やったら、最初は全然ダメだったけれど最後はちゃんとステップを踏んで通れるようになりました。


もともと、アクセルをあけることに気を回さなくてよい、高いギアでの直スラはわりと好きなのですが、着座してやると腰だけでくねくねとバイクを倒して体が逆側に逃げてしまいがちなので、私の場合は同じ高いギアで練習するなら立ち姿勢でやったほうがいいのかな、などとも思いました。


さてスキーとバイク、踏む足が違うと全然別物、といわれてしまえばそれまでなのですが、ただ下に押し付けるだけじゃなくて、踏んだ板が雪面から弾むように押し戻されてきて、それを利用して反対側に体重を乗せかえる感覚っていうのを思い出したので、それが似ているかなぁと。


私は怖がりで慎重派な上に、普通に運動神経が悪すぎるので、踏んだ板が戻ってきた後反対の足を踏む前に何もしない時間がすごく長くて、その間にスキーが走っていってしまって体が遅れてしまい、小回りをあきらめる、というのを10年以上続けてきたのですが、昨シーズンすごく頑張って練習して、抜重と同時に反対の足への荷重をはじめるという、ごくごく初歩的なことがようやくできるようになりました。


間隔の狭い直スラも、これと同じで、オフセットみたいにバイクを立ててそのまま走らせる時間を作ってしまうと遅れてしまうんですよね。起こすと同時に反対側に倒しこまないと遅れちゃうし、逆に言うと、起こした勢いで反対側に倒せるということでもあるし。


アクセルワークに気を使わなくてよい高いギアでの走行のおかげで、踏んだ勢いで反対側のステップを踏む、ステップをただ下に押し付けるんじゃなくて蹴りだして反対側の足に体重を乗せかえるというのがちょっとわかった気がします。


今度はスキーの話で、外足荷重にしろ内足荷重にしろ、逆に大回りの場合は回しこんで振り子のようにすぐ反対側に切り返してしまうと、常にブレーキがかかっている状態になるから、一瞬でもいいからニュートラルな、直立の状態を作ってスキーを走らせて、と前シーズンにアドバイスを受けたことも、今日突然思い出しました。


これってオフセットを走っていて、ずーーーーっと寝かせたまま真ん中で体重を乗せかえて走るんじゃなくて、バイクを起こした後直線を作るんだよ、ってバイクのアドバイスに似てるなぁなんて思ったり。スキーで昨シーズンから練習しはじめた内足ターンがもっと身につけば、これはバイクの荷重と同じなので、雪山にいてバイクに乗れないときにもきっと練習になるに違いない。


私が昨シーズンより前にやっていた外足荷重の古いスキーはバイクとは違うところがずいぶん多いけれど、カービングスキーを使った内足ターンは、カラダを開かずにあくまでも進行方向を向くところとか、内足を踏んで、自分が思い切って内側にカラダを入れることで遠心力に対抗して、回っていくところとか、バイクに似てるところがいっぱいなんです。


うまーくいくと踏み込んだ内足がコンパスの芯、外足がコンパスの鉛筆の役目をして、きゅいーーーーーーーんと雪に食い込んで、内足を追い越して走っていくのがすっごく気持ちいいの。まだ昨シーズンは数回しかこの気持ちよいターンを経験できていないけれど、バイクのオフセットで、無理な力を入れずに、外側のハンドルがふわっと回り込んできてきゅーんと綺麗に回れたときはこれに似たかんじがするんですよね。


走る、曲がる、止まる。バイクはすべてが楽しいけれど、スキーも同じことが楽しいの。強いていえばバイクは上り坂がラクだからバイクのほうがちょっと楽しさで上回るかなっ。スキーは5歳からはじめて26歳ではじめて楽しさがわかりました。バイクはスキー以上に自分に向いていないと思うけれど、スキーで20年間かけてわかった魅力が1年でわかったと思うと感慨深い。(※ちなみにスキーも20年間ずっとレンタルで自分の板もってませんでした・・・)


バイクと同じ年にスキーの楽しさに目覚めたのも何かの縁かなぁ。スキーしながらバイクの練習、バイク乗りながらスキーの練習。結構楽しいです。ほかのセクションの練習日記はまた後ほど。