12/24(祝)自由練習@桶川

桶川上級の某Rさんに専属ご指導を受けて2時間半練習。最初の2時間は400で。最後の30分はおまけの750で。


そもそも、はじめて参加した07年05月の貸切で車庫前コースを走り、撃沈したのでそのリベンジをしたいというのを常々Rさんに訴えていたのだけれど、競技会でまたちょっと自分の課題が明らかになったので

低速でバイクを傾けるのが怖いです。
大会のコーススラロームのスタートのUターンで、イントラさんは実に優雅にハンドルを体から投げ捨てるように放して、バイクを倒してくるんと回っていて、ああいうのができるようになりたいんですが、低速でバイクを 傾けるときにハンドルから力を抜くのができません。


と訴えると、2速で、アクセルワークに気をとられずに上半身の力みを取って、バイクの傾き、ハンドルの切れに逆らわない練習をしてみたら、とアドバイスをいただく。


前回のバラ1で、2速アイドリングで、「リアブレーキ踏まなければ絶対倒れない」と思ってアクセルワークから他の操作に意識を集中したらうまく定常円旋回できるようになったときと同じで、自分のアクセルワークが信用できないなら、他の操作に集中できる2速で、ということ。アクセルワークだけでなく、1速の時に比べて加減速Gに負けないポジション作りにも意識を割かなくていいし。


で、自由練習コースの地面に書かれた白線、結構タイトターンなのだけれど、それをブレーキに頼らずバイクの傾きとハンドルの切れだけでコンスタントに通れることを目標にしようね、ということになる。


タイトターンだとどうしても旋回時の速度は落ちるし、そうなると車体は不安定さを増し、何があっても対応できるようにできるだけバイクの中心の近くにいたい、と思ってハンドルにしがみつく。R氏いわく「首が埋まってる」フォームとのこと。


これはスキーでも同じことを言われる。
普通、怖がりの女性というのはスピードが怖くてどんどん後傾になってスキーに置いていかれるのだけれど、私の場合はなまじ小さい頃からスキー大嫌いで死ぬほど怖い思いをしながら10年くらいやってきたために、速くもないし上手くもないかわりに「自分が絶対怖い思いをしないポジション」というのを体で分かってしまっている。だから、急斜面でも体が遅れないかわりに、緩斜面でも、斜度に対して必要以上に上体をかぶせてしまって、スキーが走るのを妨げてしまっている。(ちなみに、だから深雪の中だとまったく進まずに足元だけ埋まって頭から雪に突っ込む)


加速の時にハンドルにしがみつくのも、ここにいれば絶対に怖い思いをしない、という気持ちからで、前回オンボード撮影していただいたときには普通にコース走行中ずっとそんなフォームだったのだけれど、その後3ヶ月頑張って、余裕のあるコースでは随分ハンドルにしがみつかなくなってきた。


しかし速度をしっかり落として回らなくてはいけないタイトターンや、競技会のバランスセクション2みたいな低速でやってきて速度を残したまま傾けてえいやっと回るターンだと、バイクの不安定さに恐怖を感じてハンドルにしがみついて、結局バイクを倒せずに終わってしまう。


で、自由練習開始。2速走行。最初は慣れない2速で、旋回時にリアブレーキを踏みすぎカタカタカタとエンスト寸前の音をたて、怖いから傾けられないという悪循環だったけれど、とにかく減速にあわせてハンドルを投げ捨てるようなキモチだけ意識して走っていたら、自分でも随分肩の力が抜けてきたのがわかってきた。


まあ同じコースを何周も回っていて怖さがなくなってきたから脱力できた、というのも多分にあるとはおもうけれど、最初のうちは無理やり自分でハンドルをおさえつけてまわっていたのが、ハンドルに力を加えずにハンドルが切れるのを感じられるようになっただけでも成長。


最初はアイドリングだけだったのが、ちょっとずつ起こす時にアクセルも開けられるようになってくる。


目線も遠くに遠くに、と意識すると随分乗り方が変わってきた。直スラも、スキーの小回りと同じように一定のリズムで左右を踏み変えることだけで通っていたのが、意識しなくても隣のコースでそればっかり考えて通っているせいでバイクを倒す瞬間に合わせてハンドルを投げ出すような動きが伴ってくると、より余裕を持って通れるようになってくる。


あのテント前の直スラ、1本飛ばしでも通れなくてあらぬところでブレーキランプが点灯して、バイクが傾くなんて夢のまた夢だったのに、休憩時間にみた動画では随分バイクがスムーズに傾いていて感動した。


で、調子に乗ったところでR氏の提案で750にも乗ってみることになる。


750で4.5mの直スラが通れたためしがないので非常に不安だったけれど、通ってみたら拍子抜けするくらい簡単に通れた。いやもちろん400みたいに思い通りには通れないけれど、400の2速に似ている750の1速でそれなりに踏み変えて、それなりにアクセル開けて起こして、通れることに超感動。


コースも、最初のうちは緊張でガチガチで傾けることもままならなかったのだけれど、30分終わる頃にはそこそこ傾けて通れるようになっていたし。車庫前の狭路については、400の2速と違ってアイドリングだけでは通れなくて、ちょっとはリアブレーキ踏んで前に進もうとする力をおさえないと通れないので、コース内で2回転倒した。しかし、怖がって足元をみそうになるところ、必死に視線を先におくって足元のパイロンにぶつかっての転倒だからまだマシか。でも、今まで初級で乗ったら3回転倒して以来、怖くて初級レディースでしか乗ったことのなかった750でこれだけ走れるというのはすごく自信になった。


専属コーチには、ハンドルにしがみつくフォームは随分改善されたので、次はブレーキだね。といわれた。思い切りよくあけるのはいいけど、思い切りよく閉じすぎる。ただ、短くて強いブレーキをかけた時のフォームが、この日の練習で少しでも改善されるなら、ブレーキの練習をより積極的にできるようになるはずなので、多分全ては繋がっているはず。


自分はやっぱり400の1速が好きで、2速は止まらないから怖い、リアブレーキ踏むとすぐエンストするから怖い、と思って避けて通ってきたし、2 速での練習というのは高い旋回速度でバイクを傾けて旋回することを身体に覚えさせる時に使うものだと思っていたけれど、2速の、1速よりも基本操作に意識を割かなくてよいという特性を生かした練習で自分の欠点を矯正するという練習もあるんだなぁと思い非常に勉強になった。


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