うまい人たちを見て思ったこと

教習所では3速に入れて、曲がるときだけリアブレーキ踏んでアクセルには一切触らず切り抜けたスラローム。アクセルのオンオフで、オフでバイクが倒れてオンで起き上がる感触をつかんでくださいねって言われたのですが、私は気持ちだけで、実際ほとんどアクセル開けてなくて、「だっていっぱい開けて加速したらアクセルオフだけじゃ曲がれないじゃん?」って思ってたんですけど、考えてみたらアクセルオフで、ほとんど立ったまま曲がろうとするからいけないんですよね。オフにするだけじゃなくて、そのときちゃんと寝かせれば曲がるのか、と休み時間中に上級クラスの人たちがスラロームやってるのを見てあっと思いました。

彼らもあんなに高度なことやっといてこっちがそんな低レベルなことにしか気づいてないと知ったら嘆くかもしれませんが。上級クラスの人たちはいわゆるライダーっぽい格好に身を包んで、大きいバイクで、狭いスペースの中でぐおんと加速して、いっぱい寝かせてカーブ曲がって、すぐにバイクの全長くらいしか間の距離のないパイロンを縫ってまた加速してUターンして、とかっていうのをやってました。

スキーで、うまい人のウェーデルン見てるみたいだった。体重移動で沈みこんで切り替えして、過重を抜いて伸び上がったところからまた踏み込んでターンして、の連続。沈みこみっぱなしじゃだめで、上下動でリズムを作っていくところが、バイクを寝かせて起こしての連続に似てるのかなぁ。

とにかくストイックにそういうことをやっている人たちの集団を見ていて、ああ大きくくくれば同じ「バイクが好きな人たち」だけれどこの人たちは原宿でノースリーブきてTWに乗っている人たちとは違う人種なんだなぁと妙な感慨を抱きました。以前彼氏が「ライダーとバイカーは違う」って言ってたんですが、なんとなく分かった気がしました。

好きで仕方なくて、ただ自分の気持ちいいようにやるのではなく、ストイックに自分の技術をあげようと追求する姿は、ジャンルがなんであれカッコいいですね。まああのクラスの人たちは月イチ週イチで3年くらい通ってる、とかって言う人が多いみたいですが・・・。帰りのバスの中では遠い人は岩手からきたとかっていってました。試験場の講習会で指導している人が自分の練習のために来ているとも言ってましたし。うまいわけだー。